クラシックギターでフラメンコギターの音を出したくて①ピックアップ改造編

ギターと機材について

クラシックギターでフラメンコギターの音が出ないか試行錯誤した時のことを書いています。今回はピックアップを改造・・・というか取り替えた時の話になります。

前回の日記「クラシックギターとフラメンコギターの違い」で述べましたが購入したクラシックギターではフラメンコギターの音が出ないことを知った僕はフラメンコギターの音を求めて右往左往することになります。(というかクラシックギターとフラメンコギターの違いをよくわかってなかった)

・購入したテイラーのエレガットも20万近くしたので買い換えるのは勿体ない
・テイラーのエレガットは指板も細く、弦高も低めでけっこう弾きやすい

という理由で、フラメンコギターを買うのが一番の近道なのだが、貧乏なため買い換えずに改造や周辺機器でフラメンコギターの音を目指すことにしました。

まず最初に取り掛かったのは、「ピックアップの交換」です。
ライブなどでは生音で演奏することは僕の場合はほとんどありません。
とりあえず、ピックアップを通ってアンプから出る音をフラメンコギターの音にしたかったのです。

ピエゾピックアップの音が嫌い

僕のクラシックギターはエレガットだったので、アンダーサドル式のピエゾピックアップ(FISHMAN製)が付いていました。
ピエゾピックアップとはサドルの振動を電気信号に変えるピエゾ素子を使ったピックアップなのですが、僕はこのピエゾの音が「プリプリ」してて苦手な音なんです。
FISHMANのピックアップは確かに良い音なんですが、どうしてもピエゾ特有のプリプリ感が気に入りませんでした。

わかりますか?あのプリプリ感!プリプリ、ブリブリ言いやがって!あ~もう!!!なんだよ!!!っってなります。

この音はピエゾ特有の音なので、泣いても喚いてもどうしようもありません。

ピックアップをL.R.Baggsの「Anthem SL」に交換

それでピックアップを交換することするにしました。
カタログスペックや口コミでいろいろと検討した結果、L.R.Baggsの「Anthem SL」に決定。
この「アンセムSL」はピエゾピックアップとマイクの2系統をギターに搭載しそれを内蔵プリアンプでブレンドして出力するシステムになります。

このシステムにしたのはピックアップを変えることで良い音、硬い音になるだろうとい甘い考えと、ちょっと上の話とは趣旨が違いますがついでにボディーを叩いたときに出る打音を拾いたいという理由からになります。

ピックアップはつけてみないと本当にいい音がでるかわからない代物です。
ギターとの相性などありますから実際に付け替えてみるまでどんな音になるか分かりません。

つまり実際につけてみないと始まらないということで、「Anthem SL」を購入し取り付けることにしました。
※Anthemは普通のAnthemとクラシック用?のAnthem SLの二種類ありますが、SLにしたのは「ブレイシング(骨組み)の構造上」の問題でした。SLじゃないとテイラーのエレガット取り付けすることができませんでした。

Anthem SLに換装した結果

ピックアップは簡単には取りかえれません。
でも付けてみないとどんな音になるのか分かりませんのでとりあえず付けてみなければ始まらないのです。
不安と期待を抱きながらピックアップの交換をしました。

結果ですが、上手くいきませんでした・・・。

Anthem SLはピックアップとマイクで音を拾うのですから、結局ギター本体の音を拾っているだけです。
ギター本体の音が丸いのであれば、それをいくら良いピックアップで拾っても丸いままなのは至極当然です(^^;)

ピックアップを交換することで好みの音に近づけるかも?という甘くも儚い願いは見るも無残に打ちのめされたのでした。

たしかにマイクとピエゾをミックスすることでピエゾ感は消えましたし、打音を多少拾うようになりましたが、音は依然として丸いままでさらにマイクによるハウリングも出るようになってしまい、結果的に非常に扱いにくいギターとなってしまいました。
エレガットはハウリングを抑えるために、胴鳴りを抑えて作られているのに、ハウリングを起こすようになってしまい、もう最悪です(笑)
イコライジングなどでいろいろとセッティングを変えてみましたが何をどうしてもいい音にはなりませんでした。

これはアンセムが悪い品物ということではなく、完璧に私の無知なる故の選択ミスだったり相性の問題です・・・。
しばらくはアンセムを着けたまま、演奏していましたが、、、、もとのFISHMANのピックアップに戻すのはそう遠くない話なのでした。

高い買い物でした・・・。

ですが、機材や周辺機器に対する知識は実際に失敗しないと身につかないわけで、こういった経験が自身のノウハウになっているので後悔はしていません!(本当ですよ!!)

そしてピックアップに頼るのは辞めて、ギター本体の音をフラメンコギターに近づけるためにギター本体の改造に取り掛かるのでした。

次回はギター改造編です↓↓↓

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