クラシックギターでフラメンコギターの音を出したくて③プリアンプ導入編(最終回)

ギターと機材について

クラシックギターでフラメンコギターの音を出したくて試行錯誤した時のことを纏めています。いろいろと改造しましたが、最終的には外付けのプリアンプに落ち着いた・・・と言う話です。

「フラメンコギターの音を出したくて」最終回になります。

前回、少しギターを改造することにより若干の音の改質にはなりましたが、フラメンコギターの音には程遠い状況でした。
そもそも、クラシックギターの生音をフラメンコギターに近づけようとすること自体、無理だったんです(いまさら!)

そこでクラシックギターの生音をフラメンコギターに変えることは諦めて、アンプから出力された音がフラメンコギターになれば・・・という考えに行き着きました。
いわゆる電子的な音作りでフラメンコギターの音を目指すわけです。ピックアップ交換もその一環であったのですが・・・ピックアップでは上手く行かなかったのでプリアンプに頼ることにしました。

世の中にはアコギ用のプリアンプはたくさん販売されており、ひたすらいろんな人のレビューや製品情報を読み漁ったところ、一つのプリアンプに行き着きました。

それが、FISHMANの「AURA SPECTRUM」というプリアンプです。
写真の右端に写っている銀色の筐体のモノです。

どんなプリアンプかと言うとギターの入力音をAURAの中に入っている特定のギター音に完全変換して出力してくれるという代物です。
簡単にいうとヤマハのギターで弾いた音をマーチンの音に変換してくれるプリアンプなのです。

※注意!
正確にはプリセットに「マーチンD15の音」とか入ってるわけではなく、「ローズウッドのジャンボギターの音をゼンハイザーのナントカのマイクで録音した音」という感じになっています。ですが、たぶん有名なギターの音もたくさん入っているはずです。

出力できるギターの音の種類もたくさんあり、その中になんとフラメンコギター用の音があったのです!
ガットギター用のセッティングにシープレス材のガットギター出力した音のプリセットが存在しているんです。
つまり、クラシックギターで弾いた音がフラメンコギターの音で変換されて出力されるわけです!

おおお!!まじか!そんなプリセットあるんかいー!!!と思いましたね。

しかし、デジタル変換で本当にそんなにいい音、フラメンコギターの音がするのか?と疑問でした。
こればっかりは試奏してみないとわからないので早速、楽器店で試し弾きしました。

そしたらこれがけっこういい音がするんです。
ちょっと尖りすぎ?な感じもしますが、バチバチとしたフラメンコギターっぽい良い乾いた音が出るんです!

素晴らしい!

演奏するギター本来の個性を殺してしまうところは悲しいところですが、今はデジタルの音質クオリティが上がってきてデジタル音でもアナログとなんら遜色のない音が出る時代・・・そういう時代なんだなぁ~と思いました。
(ちなみに本体の無加工の音とデジタル加工した音のMIX度はAURAで調整できます)

というわけで即買いしました。

本当に欲しい音とはやはりちょっと違いますが、プリアンプを使ってフラメンコギターの音に寄せるという点ではこれが限界だと思いました。
そういう意味では満足しています。

あとは、出力するアンプでもだいぶ変わりますね。
ミキサーから直接出す場合とコンボアンプから出す場合でだいぶ音が違いました。

私はわりとAERのBINGO2というアンプを持っているのですが、そのほうがいい音がでました。

ここら辺はプリアンプだけでなく、結局周りの環境に左右されるので難しいところではあると思いますが。

ですが、現在はそこそこ出力音に関しては満足しています。

テイラーのエレガット(FISHMANのピエゾピックアップ)

AURA SPECTRUM(FISHMANのプリアンプ)

BINGO2(AERのアコギ用?アンプ)

というセッティングです。

これ以上は結局フラメンコギターを買うしか方法がないと思います(笑)

ちなみにプリセットは鉄弦向けのプリセットがたくさん入っていてそちらの方が種類が充実しています。

某有名ギタリストにAURAを使ってもらったことがあるのですが
「プリアンプというかエフェクターだね、すごい。けっこういいね」
というお言葉をいただきました。

気になっている人がいたら一度、試してみたらどうでしょうか?

というわけで「フラメンコギターの音を出したくて」はこれで終わりです。
僕のフラメンコギターの音を求めた長い旅は終わったのでした。
ありがとうございました。

僕がフラメンコギターを買う日は来るのでしょうか?
今のところ、もう一生ギターは買わないと決めていますが・・・たぶんなにか買うんだろうなぁ(笑)

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